言葉は便利だ、文字もそうだけれども
日本人なら日本語をマスターしていればほぼ意思疎通ができる。
しかしながら、この便利すぎる言葉は
意思疎通を簡単に行えるという
無意識的な思いがあるのが一番恐ろしいところ。
簡単なお話としまして
朝、咳をゴホゴホしたとします。
料理が出ているのにね。
朝は忙しい、朝から注意をする、されるのは
双方気分的によろしくないのでそのまま行ってらっしゃーい。
帰宅し、食事の前に
「 咳をするときにはこのティッシュ使ってね? 」
と家族が言ったとする。
「 は?咳してないし! 」
と返事が返ってくる。
これは何故かと申しますと
ティッシュを渡した家族は 「 今朝、咳をしていたから 」
という話で
ティッシュを渡された家族は
「 帰宅してから一度も咳をしていない 」 という話になる。
同じ 「 咳の話 」 をしているのに話がかみ合っていない。
つまり、こういう誤解を起こさない為には
「 今朝、咳をしていたけれども 」 という時間系列を
意図的に入れなければならない。
そんな面倒な事を言わなくてもわかるでしょ?
というお話ですが、これも性格により変わってきます。
ティッシュを渡した家族は
「 ずっと嫌な事をされたら忘れない 」 性格で
ティッシュを渡された家族は
「 細かい事を気にしない、過ぎ去った事は振り返らない 」
そういう情報を加味すると
上に起こったように、同じ 「 咳 」 の話をしても
通じないわけです。
そういう自分の思った事を発言し正確に通じない
他人が聞いて同じように理解するとは限らない。
と理解している人の説明はまとまっていたり
補足情報、注意などしっかりしています。
話し手とは逆の聞き手の場合も
これはこういう意味でしょうか?と確認をします。
大事なことほど慎重に、しつこいぐらいに。
逆にそういう自分の発した言葉を
相手にしっかりと伝わる、それぐらい言わなくても分かれ、
意図をくめ、という人は
説明を面倒くさがり自分で行わないために
齟齬が発生し、自分が説明をしていないのに
言ったこと、思っていたと違う、そういう意図ではないと
騒ぎ立てて信用、信頼がなくなっていきます。
そして、決まりの文句の
「 あいつは気が利かない、ただの馬鹿だ 」
まとめとしましては
誰かと話をする場合に、言葉が足らないと
簡単にできると思っている意思疎通が通じなくなる。
という事態になるを考慮しなくてはなりません。
自分が考えて発する言葉は
100%考えているとおり相手に伝わらないと考えるべきで
その%を上げる為に補足情報的な気遣いをしなくてはならない。
よく、 「 言葉足らずで意図した発言と違う結果になり 」
的な言葉を聞きませんか?
あれは、自分が思ったそのままを発言などして
他人から聞いたらどういう意味になるか?という事を
考慮していないからです。
今のコロナ時期ですと
「 病院が圧迫されていないから旅行の GoToキャンペーンは問題ない 」
という発言ですが、聞く人によっては
「 病院が圧迫されないレベルなら、病人が大量に出てもいいのか? 」
という優しさの欠片もない、言葉になっております。
少なくても私はそう感じました。
ちなみに、私が GoToキャンペーンをこの時期勧めるなら
どういう言葉になるか?と考えてみましたが
ないんじゃないですかね、苦しい言葉になりますよ。
「 経済とコロナ対策を両立させなければなりません
移動するな、感染対策して欲しいとGoToキャンペーン
矛盾しているのは大いに承知しております
ですので、GoToキャンペーンと言いましても
住んでいる皆様の地域、県を移動しない旅行を
応援し、感染が拡大した暁には
ピンポイントで封じ込めをするという苦肉の対策をする事といたしました
批判は重々承知であり、政府は何をしているんだ
という国民の皆様の心配は痛いほど伝わっております
コロナに感染しないように頑張っている人
また、医療従事者の方々の顔に泥を塗る行為ではと
思う方も多いかと存じます
しかしながら、経済を回さざるを得ません
国はどのような理由であれ経済を回さなくてはならないのです 」
的な?難しいですよね
コロナと経済、どちらをとるか、共生にしたって
コロナで死んだら元もこうもない、だが経済を止めても死ぬみたいな。
言葉は怖いよ、少なくても考えなしに発するのは。
重要な場所で発言する場合は尚のこと色々な角度で検証だ!
言葉は常に誤解と隣り合わせ的な?
以上。
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